バレエの作品(物語)には、三角関係(もしくはそれ以上)がよく登場するなあ、と思います。
白鳥の湖しかり。
ロミオとジュリエットしかり。
ジゼルしかり。
そんな中でも、今度取り組むことになった「ラ・バヤデール」と言う作品は、登場人物が多く、恋の矢印があっちこっちに向いていてドラマチックです。
「ラ・バヤデール」のあらすじはこんな感じです。
舞台はインド。
主な登場人物は
神に仕える踊り子(バヤデール)ニキヤ
勇士ソロル
ラジャ(王様)の娘、ガムザッティ(姫)
大僧正
ラジャ(王様)
巫女であるニキヤは密かに恋人ソロルと愛し合っています。
一方、大僧正もニキヤへ強い恋心を抱いており、彼女に愛を打ち明けて自分のものになるよう迫りますが、キッパリと拒絶されてしまいます。
その後、大僧正はニキヤとソロルが密会しているところを目撃して大激怒。 恋敵ソロルに嫉妬心をメラメラと燃やします。
そんな頃、ラジャ(王様)が英雄であるソロルを娘ガムザッティの婿に迎えよう、と勝手に決めてしまいます。
ソロルは困惑しますが、王からの命令であること、そしてその場に現れたガムザッティの華やかな美しさに心を動かされ、結婚を承諾してしまいます。
それを見ていた大僧正。憎きライバルソロルをここで抹殺してしまおうと考え、ラジャに「ソロルにはニキヤと言う恋人がいる」と密告します 。
しかし大僧正の思惑に反して、ラジャの怒りの矛先はソロルではなく、ニキヤに。娘の結婚に邪魔な存在は消してしまえ、と言い放つのです。
そんなやり取りを陰で聴いていたガムザッティは、恋敵であるニキヤを王宮に呼び出します。
ガムザッティは自分の身分をはっきりと誇示した上で、ソロルは自分の婚約者であるから身を引くように、と迫ります。
ショックを受けながらもニキヤは、「彼は神の前で私への愛を誓ってくれた」とガムザッティに毅然と言い返します。
2人が揉み合っている最中、ニキヤはガムザッティに思わず刃を向けてしまいます。激怒したガムザッティは、ニキヤを抹殺することを誓います。
後日、王宮ではソロルとガムザッティの婚約式が華やかに行われます。
踊り子ニキヤはそこに招かれ、2人の前で踊るように言われます。
恋人の不誠実な態度にショックを受けつつニキヤは踊りますが、ソロルがガムザッティにキスをする様子を見て、耐え切れずについにその場を出ていこうとします。
その時、「ソロルから」と言って、1つの花かごがニキヤに渡されます。
実は、この花かごは、ガムザッティ(もしくはラジャ)が仕込んだ「毒蛇入り」の花かご。
ソロルはまだ自分を愛してくれている・・・と希望の光を見出すも束の間、ニキヤは毒蛇に噛まれてしまいます。
ようやく騙されたことに気づいたニキヤはガムザッティに「あなたの仕業でしょ!」と詰め寄りますが、ラジャに追い払われます。
苦しみ悶え、ついにバッタリ倒れたニキヤ。大僧正は、「自分のものになるならば、この解毒剤をあげよう」と耳打ちします。
しかし、ソロルがガムザッティの手を取り自分の元を去っていく様子を見たニキヤは、生きる希望を捨てて、そのまま死んでしまいます。
ニキヤを喪い、後悔の念に苛まれるソロルは阿片(もしくは水煙草)を吸って現実逃避をします。
そしていつしか幻影を見ます(このシーンがとにかく美しいのです!!)
そこで、ソロルはニキヤの幻と再会し、黄泉の国で2人は愛を確かめ合いました。
・・・で終わるバージョンもありますが、続きがあるものもあります。
続く場合は
その後、ついにガムザッティとソロルの結婚式が行われますが、大僧正が2人の手を合わせると、突如、雷鳴が鳴り響き、寺院は跡形もなく崩れ落ちてしまいます。
誓い(ニキヤへの愛)を破ったソロルに神の怒りが降り注ぎ、全員が命を落としてしまうと言う悲劇的な結末。
そこにニキヤの幻が現れ、ソロルを黄泉の国へと導きます。
複雑な感情の交錯、そしてなかなかのドロドロぶりです。
舞台上で踊りながら死ぬ役は初めてで、どうしたものかと色々頭を悩ませています。
