「踊る女優」と称されるプリマ・バレリーナ、アレッサンドラ・フェリ。
世界で最も大好きなダンサーの1人です。
一際しなる美しい脚と、信じられない程の弧を描く爪先。どこまでも柔らかい背中。
音楽と一体となって踊るその人間を超越したかのような軽やかさ。滑らかさ。
会場中の空気を一手に掴んで、観る者を飲み込んでしまう圧倒的な演技力。
世界中から惜しまれつつ、2007年に現役を引退されましたが、その余りにも繊細且つ大胆な踊りは、今も鮮明に記憶の中に刻み込まれています。
大好きなフェリについての話は尽きませんが、今日は彼女の素敵な言葉をご紹介したいと思います。
役柄へのアプローチの仕方は人それぞれ、それこそ千差万別あると思いますが、
私はこのフェリの考え方にとても感銘を受けました。
舞台の上で「役を生きる」とは、こう言うことなのかもしれません。
「ドラマチックな役柄を踊る準備をする時、(その役柄について)知り、学び、本を読みます。そして、忘れる。それからステップを覚えます。そしてやっぱり忘れる。
その人物について知っていることの全てを自分の中に見出すのです。
だから、私がジュリエットを演じる時、私はジュリエットとしての私を演じているのです。
存在していないジュリエット像を探すのではなく。
溢れだすのは自分自身の感情。
私の気持ち。
私の愛し方。
私の憎み方。私自身が人生で経験してきたことが、そこにはあるのです。」
(翻訳:Rinko)




