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海外: 2009年11月アーカイブ


TITLE : 縁のある人

今の仕事をしていて、「有難いなあ、ラッキーだなあ」と思うことの一つが、人との出会いです。


でも、その中でも、特に縁のある人っているのだなあと最近しみじみ思うのです。

コピー ~ PA070463.JPG


年に2回、仕事でフランスに行く機会があります。

滞在都市までは日本からの直行便がないため、必ずどこかの都市で飛行機を乗り継がなければなりません。

長い長いフライト。

だからこそ、滞在中は、朝から晩までたいていスケジュールがぎっちり埋まっています。


出発前の重要な作業の一つがこのスケジュール組み。


継続して長く一緒に仕事をしている相手
初めて会う相手(将来的に一緒に仕事をすることになるかもしれない相手)
以前に一緒に組んだことがあるものの方向性の違いなどから少しご無沙汰となっていた相手


あれこれ考えながらミーティング、ランチ、ディナーと組んでいきます。


それから、先方が主催するパーティーやイベントに招待して頂くこともよくあります。


直接仕事で組むわけではなくても、そう言うパーティーで出会ったり、共通のクライアント・友人を介して仲良くなる方もいます。

毎回渡航する前は、出来るだけ多くの方と会えるようにうんうんと頭を悩ましますが、やはり、限られた日程の中、それぞれにタイトなスケジュールで動いている以上、会いたい人全員と会おうとするのはなかなか難しいのが実情です。


でも、約束の有無にかかわらず、何故か毎回ひょっこり会える人、Sモン。


イギリス人のSモンは現在シンガポール在住で、一緒に仕事をしていたのは彼がまだロンドンにいた頃なので、もう数年前になります。


でも、渡航するたび、約束をしていなくても不思議と毎回バッタリと会えるのです。


広い広い会場のどこかで。
街中のレストランで。
移動中の道端で。


不思議な縁だなあと思います。

コピー ~ PA060392.JPG


私のデスク周りにはたくさんの写真が飾ってあります。

親しい友人と一緒に撮った写真や、友人の愛犬の写真。

疲れで身体も頭もガッチガチになってしまったそんな時、写真を見上げると、自然と元気が沸いてきます。


その中の1枚がこれです。

2年くらい前にSモンが送ってくれたロンドンの景色。

snowman


スタイルの良いスノーマン。

見ていると、何だか「また一日頑張ろう」と思うのです。

未だにふと思い出してはドキリとする言葉があります。


・・・「ドキリ」と言うよりも「ギクリ」と言うのが正しいでしょうか。


それはこんな言葉です。


「"Good"や"Very good"で満足していちゃ駄目。常に"Excellent"を目指しなさい。」

留学先のバレエの先生、Miss Mが口をすっぱくして言っていた台詞です。

実際、生徒に声をかける時、Miss Mは意識的に言葉を使い分けており、「Excellent」と言う言葉が発せられることはほとんどありませんでした。

最初何も知らずにレッスン中「Good!」と言われれば素直に喜んでいたのですが、それがMiss Mの

「まあ、良いでしょ。まだまだ全然足りないけどね。

と言うメッセージであることを理解した後は、

Miss M: "Good!"
Rinko: (・・・もっともっと頑張れと言うことか・・・)

と背筋が伸びる思いをしたのでした。


日常生活や仕事の中で、一つの作業に慣れてくると「ここまで出来たら、大体良いかな」と言う気持ちが知らず知らず出て来ていたりします。


そんな時、ふとこの言葉が頭を過ぎり、今でも「ギクリ」としてしまいます。

自分に甘くなりすぎていないか。

作業がなあなあになっていないか。

自分でどこかに勝手な線を引いているのではないか。

"Excellent"は一体どこにあるんだろう。

あの言葉は、きっと今後もしばしば要所要所で蘇っては、私の胸を「チクリチクリ」と刺していくのでしょう。


クルテク

それから、もう一つMiss Mが口をすっぱくして言っていたこと。それは


「舞台の日は綺麗な格好をしてきなさい。」


と言うことでした。


「観に来てくださった方は舞台上でのイメージを持っているのだから、汚い格好やだらしない格好で劇場から出てくるところを見せたらダメ!!髪もきちんと整えて綺麗にしてから出てくること。」


と言う理由からです。

これも厳しく言われていたので、シャワーを浴び、楽な格好でリラックスしたい気持ちをぐぐっと抑えて、皆でもう一度軽くメイクをし直し、髪の毛を整えて、これからデートにでも行くかのような気合の入った格好で帰っていたのでした。

・・・そうやって頑張っていたのですが。

ある日、唐突に「とある食材」を食べたい衝動に駆られ、チャイナタウンに日本食を買いに出かけた時のことです。

ホクホクと商品を見て回っている最中、少し離れた場所に立っていた2人の女性がニコニコしながら手を振っているのが目に入りました。

どなただか分からなかったため、自分に対して手を振っているとは思わず、いったんはそのまま視線を商品に戻したのですが、それでもまだ手を振っていたその方達の方をもう一度見上げてみると、お2人が近づいてきました。

その数日前にあった公演を観に来て下さっていた方達だと言うことが判明し、ちょっと立ち話をして、とても素敵な気分でお別れした後、自分の格好を思い出し、ヒヤリとしました。

すっぴんで。髪も適当に束ねただけで。どうでも良い感じの格好で。手には冷凍の納豆を持っていて。

・・・微笑んでいるのに目が笑っていない、そんなMiss Mの姿が頭を過ぎりました。




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    November 22, 2009. | Rinko

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