友達の○さんに似ている!」
「取引先に似ている人がいるよ!」
それがアタシ。
アタシの特徴2:どこにでもいる平均的な日本女子像。
その外見からか、アタシは見知らぬ人に親しげに声を掛けられることが多い。と言っても、ナンパではない。硬派を越え、時には相槌に困るほどの重い話をふられることもある。
そして、その傾向は、"赤ちゃん"という肩書きの娘と一緒に行動するようになって一層強まった。
「かわいい赤ちゃんね。おいくつなの?」
総合病院で検診を終え、大きな待ち合い室で会計を待っていると、50代くらいの女性から声を掛けられた。
「6ヶ月です...」
そう言い終わらないうちに、おばさんは自分と息子の物語を話し出した。
「うちの子もそのくらいのとき、かわいかったのよ。ほら、私、女手ひとつで育てたじゃない?あの子は本当にママっ子だったから...」。
「ほら~じゃない?」っていうのは、アタシに話しかけてくれる人の定型会話パターン。
「ほらっ」って言われても初対面。なんて返答すればいいの?
「ママっ子だったんですね」。
そんなあいまいな相槌は必要がないほど、おばさんのトークは勢いを増す。
「親孝行な息子でね。すごく優しいのよ。でもね、ほら、去年、中国に行っちゃったじゃない?あれからなかなか連絡くれなくなっちゃってね...あんなに大切に育てたのに...」。
うわっ。何だろう...急に重たくなったこの空気感。
「きっきっと、中国だから、電話したくでも電話回線に問題があるんですよ」。
ごめん、中国!とっさに口が中国のせいにしてしまった。
「そうなのよ!中国はね、ほら、まだ電話(回線)がちゃんとしてないでしょ。仕方ないのよ、息子は連絡したくてもできないのよ!」。
おばさんに笑顔が戻った。
アタシ、ちょっとイイコトした?
