PLUGGED WEB MAGAZINE PLUGGED WEB MAGAZINE


TITLE : 中間のヒト

 たとえば、見知らぬ人に何かヒトコト言うとき、相手が激しく言い返すような強さを持っているなら、恐らく人は躊躇するだろう。
逆にそのヒトコトで、立ち直れないくらい大きなダメージを受けるようなの弱さを垣間みせれば、恐らく人は言いたいヒトコトを飲み込むだろう。


 アタシはちょうどその中間いる。言いたいことが山のほどある人にとっては、気軽にヒトコト言えるカテゴリーに入る、無害な女
 ヒトコト言っても、「何か困った事態になることはきっとない」と思われているに違いない匂いを醸し出している。きっとね。


 

アタシの特徴4〜無害に見える。

 
 通りすがりの人との会話で、どうにもこうにも消化しきれない気持ちが残ることがある。"いい逃げ"とでもいえばいいだろうか?

 娘が1歳を迎えた年のある冬の日のこと。

 いつものように娘をベビーカーに乗せ、保育園から自宅に向かっていた。その頃の娘は、ベビーカーの上で靴下をぬいでは、それを道路めがけてぽいっと投げ捨てるのが"趣味"だった。
 
 落とされた靴下を拾ってははかせ、また、落とされては拾ってはかせ...を繰り返していると、いつまで立っても家に帰り着かない。だから、"靴下ぽいっゲーム"は2回までつきあい、あとは裸足のまま放っておくことにしていた。
 
 その日も、いつものように裸足になった娘を乗せたベビーカーを押して、家路を急いでいた。
 
 すると、交差点ですれ違ったばかりの自転車がすごい勢いでUターンして戻ってきた。

 

「風邪ひくじゃない! 靴下履かせなさいよ!」


 相手は中年女性。子育てに関して超初心者であるアタシは、この分野のアドバイスはどんなことでも、まずは謙虚な気持ちで聞くことにしている。だから(アタシにしては珍しく)素直な気持ちで聞き返した。

 

「実は履かせても履かせても、ぬいでしまうんです。毛布をかけても蹴ぬいでしまうし...。

 
こういう場合はどうしたら良いのでしょうか?」

 すると、女性。

「知らないわよ! そんなこと。子ども育てたことないんだから!」


 そう言って、再び自転車に股がり、さっさとその場を去ってしまった。

 

ひゅる〜る〜

 
 Uターンしてまでのヒトコト言いに来たのだから、絶対に子育てのベテランだと思ったのに。もしかして、虐待と間違えられた?
その場に残されたアタシの心は...。

「ねえねえ、靴下履いてくれるかなぁ。大人はいろいろあってね」。


 母の心の中に吹く北風に気づいたのか、娘、おとなしく足を出し靴下をはかせる。
 ...あのオバサマのヒトコトも効果があったのかもしれない。

1 00/00/00/0000
  • 女性編集者が立ち上げた女性のための健康情報ポータルサイトjoself(ジョセルフ)
  • ママのハッピーライフを応援する女性のための情報サイト

PLUGGED WEB MAGAZINE

PLUGGED WEB MAGAZINE最新号

  • http://www.llp-plugged.com/project/ruive.jpg

MAMA-PLUG商品開発部
  • BAM BOO BOO
    「機能的でカワイイ!」世界を変えるお弁当箱
  • F+A
    「お互い様」の心を育てる救急箱
  • REUSE
    リユース・エコ・で子どもに優しい洋服開発