香港のナイジェリア領事館に行った時のこと。
受付で、取材依頼をして待っていると、1人のナイジェリア人が話しかけてきた。
「もう、受付はお済みですか?」
「はい。さっき、お願いしました」。
「そう、それなら、良かった」。
「ありがとう」。
いきなりアポもとらず、領事館に来たのは、電話であれこれ説明するよりも、実際に見本紙を見せながら、記事の主旨を説明した方が取材を受けてもらいやすくなるのではないかと考えたからだ。
だから、今日はアポとりを目的とした訪問。
5分くらいすると、また、別のナイジェリア人らしき人が声を掛けてきた。
「もう、受付はお済みですか?」
「はい。さっき、お願いしました」。
「そう、それなら、良かった」。
「ありがとう」。
あれ?デシャブー?
でも、さっき声を掛けてくれた人とは、ちょっと違うかも。
取材についてどのような説明をするか考えていたところだったので、話し掛けてくれた人の外見は、うろ覚えだった。
それから、数分後。
また、ナイジェリア人に声を掛けられた。
「さっきから待っているようですが、受付はもうすませました?」
「はい」。
「それなから良かった」。
「ありがとう」。
香港のナイジェリア領事館は、一体何人のスタッフがいるのだろうか?
この後も、2、3人のナイジェリア人に「受付は済ませたかどうか」話しかけられたが、すべて違う人からだった。
その謎が解けたのは、取材が始まってからだ。
