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アラフォー独身女、由里が、人生の一発大逆転を狙って一念発起。シンデレラになるべく選択したのは、会社を休職してのイギリス留学!・・・しかし、出発直前にビザが取れないという大波乱に見舞われて、向かった先は焦がれた島とは別の島。ニュージーランドから始まる、アラフォー女の人生やり直し大作戦!

みなさんこんばんは~。

先日嬉しくもない誕生日だったのですが、異国の地でたった一人、5畳半の隙間風の入る屋根裏部屋で、マイナス4度、寒くて凍えながら一人、ひっそりと誕生日を自分だけで祝った由里ですこんばんは♪

お金がなくてケーキも買えなくて、でも、前の住人さんが置いていってくれたアイロンだの、+ドライバーだの、そして自分が持ってきたバスタオルや、貴重な食料やらを、まとめて1ポンドなどで叩き売り、必死で生活費に充てて、たのもしく生き延びております。

結局、ケーキをたった一つ、普段1,5キロ90円の小麦粉でひと月生き延びている私にととって、皆様にとっては安いだろう金額で、でも私にとっては目から飛び出る金額で買ったのですが、いやはや、そのケーキの美味しかったこと。

一口10分かけて(おおげさな)涙を流しながら頂きました。ひゃっほう♪

いやあ、美味しいなあ、幸せだなあ。

帰国後、就職活動が待っていても、いまだに英語がちっとも話せなくて、クラスでもぽつんとしてようが、授業がまったく分からなくてついていけなくて、落ちこぼれてようがそれでも、幸せを感じている時間が多くなった気がしま~す。

クリスマス、正月に続いて誕生日も一人。
異国の地で言葉もまったく分からなくて、テレビも分からなくて、さびしかろうが、お金もがなかろうが、それでもアラフォーの星、頑張ってます。

アラフォーの皆様。

皆様よりもっと悲惨な生活をしていても、それでもたのもしく生き延びている私をご覧になり、元気がでましたか?

元気出して、今日も一日のんびりいきましょう!

ああ、明日試験なのに、アラフォーにもなると、ちっともいろんなことが覚えられません......。


NZでの生活が終わるころには、私まで例の、世の中ドロップアウトしちゃった日本人の二の舞、になっていた。

ま、とりあえず、芸人さんの罰ゲームでもないのにバンジーで泣き叫び、スカイジャンプで9000メートルから飛び降りて、風邪を引きまくり、バックパッカーに逆戻りして...と、とても楽しい思い出ができたには違いない(本当か?)。

週末家に泊めてくれたNZのお友達、がめついばーさんの独身の妹さん...等々、NZの人で今も交流が続き、温かい気持ちをくださる人がいっぱいいる。
ホームステイを受け入れる必要のない家庭に泊まりにいったら、ごちそういっぱいだし、おごってくれるし、心癒される思いもした。

バスの運転手の人はいつも走って飛び乗る私に「あなたが来るまで、ここで止まって待っててあげようか?」と他にお客さんを乗せているにもかかわらず、言ってくれたり。

時間にも、心にも余裕がある人たちの優しさをいっぱいもらった。
自分だけがよければいいなんてことはなくて、人に貢献することが自然にできる人たちでもあった。

NZの人はとても善良で親切で、人は本当にいいと、心から思う。
(あれだけつらい目にあってこう言える私も偉い?)

私よりはるかに年下のクラスメイトたちとも、今でもメールでやりとりをしているし、いいお友達がいっぱいできた。

働き盛りの人とか、これから人生リセットして、ビジネスを始めよう、料理を学ぼう、という人には向いていない場所ではあるが、心癒されたいとか、そういうのを目的として行く人にはいい場所だと思う。(あくまでも私個人の偏見である。私が経験してきたこのエッセイをご覧になった方には、どうか了承、同情頂きたい)

最初が仕事ができないエージェントのワカモノくんに迷惑をかけられたスタートだったので、それもNZの人には申し訳ないことをした。

人生万事塞翁が馬、運が悪いように見えることであっても、それは自分に必要なことだったのだ、これが一番よい結果だったのだ、と思うようにしているのだが、いや、そう思わないと可哀そうだからなのだが、そう思って生きれば人生楽ですよ、みなさん。

NZの皆様にはいっぱい助けて頂いた。

このエッセイは面白おかしく、楽しんでもらえるのを趣旨として書いているため、脚色している部分がないこともない、ので、そこは了承されたい。

NZの皆様には、心から感謝申し上げる次第である。

さて。

このHPもそろそろリニューアルされるそうなので、いよいよ料理留学本番。というか、帰国後、食べていくための職業訓練本番。

次回からはイギリスに舞台を移し、アラフォー、人生再起をかけての旅が続きます。

あクイーンズタウンに行っている間、荷物はクラスメイトの家に置かせてもらっていた。

クラスメイトもホームステイだったが、この家。

リビングは白く、キッチンも綺麗で、花も飾っていて、インテリアもイギリス調で...とインテリア雑誌から抜け出たように綺麗な家であった。

荷物をなぜ置かせてもらえたかというと、クラスメイトのホストマザーは恋人とオーストラリアにバカンスに行っていて、その間、クラスメイト一人だけになってしまうため、割と自由がきいたからである。(クラスメイトは5カ月ステイだったため、2週間くらいの不在はホストマザーもクラスメイトも納得ずくである)しかも。

その子のホストマザー「さびしいでしょう? 私がいない間、お友達呼びなさい。お友達の分もご飯つくっておいてあげる」

クラスメイト「ご飯食べる? タイカレー? ハンバーグ? チキンの煮込み? 好きなの選んで」

特大冷凍庫には、付け合わせまできちんと凝った、山ほどの冷凍の手作りご飯が...!

クラスメイト「ホストマムがね、出かける前に何日か掛けて、一日3食、2週間分のご飯を全部手作りしてタッパにお弁当形式に詰めてくれて、冷凍庫に入れてってくれたのよ。私はチンするだけでいいの。お友達がくるかもって余分もね」

お食事はとても美味しかった。

私「ゾウの置物もないし、ギロチンもないし、カーペットも真っ黒じゃないし、カーテンは真っ赤じゃないし、お風呂壊れてないし、毛むくじゃらじゃないし、窓壊れてないし、ちゃんと閉まるし、あったかいし、綺麗だし、ご飯おいしいし、なんてすばらしいの!」

クラスメイト「......これが普通なんだよ......」

思い切り同情されたのだが、NZの普通の家庭を誤解しきっていた私の記憶は、これで少し修正された。

クイーンズタウンではもちろん、バックパッカーの宿に泊まった。

私は既に。

「安上がりだし、これで十分。危険なことがあったらその時はその時」という気持ちに、こちらも修正されていた。(責任感から申し上げるが、おススメはしない)

8人部屋で、何人かは夜中の3時とか4時とかに帰ってきて、明かりはこうこうと点けるは、私のボディローションはなくなっていたりもしてたのだが、それでも、もうバックパッカーの宿に私は慣れてしまった。

他の子たちは私より20は年下で、この年で泊まっている人はあまり見かけなかったのだが、それでもよかった。

20年働いてきたご褒美、エステで癒され、ホテルに泊まって...なんて夢を描いていた善良なアラフォーのもらったご褒美は、バックパッカーの宿への宿泊であった。

(まあこの時までは留学も始めたばかりだったこともあり、貧乏でも旅行に行く余裕があったと言えないこともない)

ある意味、今後の人生を乗り切るには、貧乏な生活に慣れるという予行演習は、日本人の誰にも必要な経験になるのかもしれない......。

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