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TITLE : アラフォーを取り巻く環境 アラフォー2

資格なし、特にエリートというほどの学歴なし、一生続けられる仕事でもなし、会社ではリストラ対象、夫も子供もおらず、将来に不安を感じている。
・日々会社と家との往復で出会いもなく、仕事も大変で疲れるだけの毎日だ。
・夜になると鬱っぽい気持ちになり、涙が出てくることがある。
・手に職をつけておけばよかった。でも今さら何ができるのだろう。けれど、転職するには踏み切れない。
・周囲の同年代の女性は活躍しているのに、私はこのまま一人で大丈夫なのだろうか。
・多くの習い事をしてみても、どれもそれで食べていけるほどではない。いったい何をすればいいのだろう。
・雑誌を見ると、仕事も家庭も子供も手に入れている女性が、活躍する記事が目に入ることも多い。けれど、今の自分はどうなのだろう?
・お洒落な生活が羨ましいが、お金もない。


 それに全部当てはまる人はいるだろうか? 

 いる。私である。

 そこで、私が何をしでかしたかというと、海外留学だったのである!


 よくある、二十代の、将来のキャリアに繋がるための留学は夢がある。
 三十代位までなら、ワーキングホリデーという優遇措置も受けられるだろう。
 だが、アラフォーはもう、味方になるような法律も措置も何もないのだ。世間が、アラフォーにもなって自分探しをしている人間のためにできていないのである。

 だが、したくて自分探しをしているわけじゃない。
 不況下、嫌でも新しい仕事を探さなければならなくなった人もいるし(私)、一生かけてやりたい仕事だったのになくなったりと、今の世の中、四十から新しい二度目の人生を歩む必要がある人もいる。

 これは長寿になり、そして不況がもたらした、新しい社会問題なのである。
 この年で何の目的もなく、英語を身につければ仕事にありつけるかも、なんて理由で留学しても、先例を見てそんな甘いものではないことは、十分承知している。
 私もない知恵を振り絞って、自分なりに考えた。様々な職業への転職も考えた。だが現実として転職は難しかった。

 アラフォーにもなれば、多少はいざという時に備えて、コガネを貯め込んでいるものだ。
 というわけで、私は毎日、自炊して、そしてコーヒーを買うのを我慢し、弁当を作って会社に持って行き、コツコツ溜めていた「老後の蓄え」を、今の自分に使ってしまうことにした。もちろん、スパやエステで癒されようとか、そういう意味ではなく、せめて資格を得たり、スキルアップしたりすれば、「次の仕事」にありつけるかもという、とても可哀想なお金の使い方である。

 20年近く働いて来て、今まで頑張って働いてきたご褒美よ、この休みは(無職ということはおいておいて)海外旅行や素敵なレストランに行って使おう、なんて言ってるような余裕はない。

 働く独り者のアラフォーは、自分の寝床を確保するために、そして自分を食べさせるために、必死なのである。

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