海外の人を相手にすると、信じられないことが起こるものだ。
一生のかかった留学、留学前に留学すらできない状況。
時差のあるやり取りに、毎晩寝不足ふーらふらである。
事務の方がおっしゃる完璧なビザレターとやらは、実は、年月が間違っていたりもしたのだが。
実際は違うが、読んでくださっている方に分かりやすく極端な例を作って言うと、2009年なのに、1980年と書いてあるような感じのミスがあった。
イギリスはビザ取得が大変な国で、そんなミスがあったらまず通らない。
だが私もさすがに細かい部分は見ていなかったので、気づかなかったのだ。
慌てて、これは留学エージェントを通したほうがいいと思い直し、各社に電話で問い合わせたものの、ビザレターを拒否されたことを言えば、どのエージェントも、一様に私を、「犯罪者扱い」である。
気持ちは分かるが、面倒なことに関わり合いたくない態度を取られ、誰の助けも得られない。
会社に報告すれば、会社からも犯罪者扱いをされ、さらに居づらくされてしまう。
ハウツー本や、ノウハウ本には必ず「人生は行動です。まず行動しなければ始まりません」と書いてある。私もそう思っていた。だがなぜ、行動したことでこんなにつらい目に遭わなければならないのだろう。いやもうまったく。
弁当を作り、水筒を持参し、満員電車に揺られて真面目につつましく生きてきた善良なアラフォーが、さらに犯罪者扱いにまで堕ちるとは思わなんだ。
針の筵の中、一社、「とりあえず来てみてください」と言ってくれた留学エージェントがあった。
私にとっては唯一の希望の光に見えた。
だが......。
もっと酷い目に遭わされるとは思わなんだ......。




