どさりと私の手から鞄が落ちた。
いくら留学エージェントのワカゾウが仕事ができないといっても、まさか...! まさか学校がないとは思わなんだ。
私が学費を払い込んだ学校はどこ? もしかしてこの留学は夢だったの?
だったら夢であったほうがいい。
私は泡を食ってガイドブックを読んだ。
ガイドブックに記載されていたワーキングホリデーセンターに駆け込んだ。
留学エージェントを通したちゃんとした留学のはずが、現地のワーキングホリデーを自力で探し、学校を探す羽目になったのである!
ちなみに完全な夢ではなかった。学校は数年前に移転していたとのことで、新しい住所を教えてくれた。
「なんですか? そのエージェント。もう数年も前に移転したのに」
そう言われ、私はとても惨めな気持ちになった。
エージェントには、なるべく学校から近く通える場所をお願いしておいた。
実際は。→通学に3時間かかることもあった。
このエッセイも書くことになっていたし、会社に報告もしなければならなかったため、インターネットは必須でお願いしていた。→ネットは使用できなかった。
ちなみにNZの一般的なインターネットはかなり接続速度が遅く、トップページを開くのにも10分以上。メール一通送るのに2時間かかったこともあった。
こういう負の部分は、エージェントは教えてはくれないのである。




