係官からのお手紙には、ちゃんと丁寧親切に説明書きがされていた。
「ビザレターに書いてあるグランディプロマって何?
よくわかんないんだけど。どういう資格なの?
これって語学学校じゃないし、大学じゃないし、どういう学校?
ヨーロピアンフレームワークっていうののレベルとか、
あなたの英語のレベルとか書いてないと、
ビザが取れるようなちゃんとした学校か分かんないんだけど、
新しいビザレター用意してよ」
係官は料理をしない男性なのだろう。
日本人だってコル●ン・ブルーは、料理業界では名が通っているが、
まったく料理に興味がない人間がこういう反応するのはよく分かる。
今年は毎月のようにビザレターの資格取得要件が変わったりしていた。
ヨーロピアンフレームワークのレベル記載というのも今年から、日本人に対し加わった条件だ。
理由が分かればもう安心。
寿司をぱくつきながら、みかん狩りも楽しみ、帰りにアジの干物まで買って帰る極楽ぶりである。
自宅に戻り早速私は、コル●ン・ブルーに連絡をした。
だがなんと...!
「うちのビザレターは完璧です。
取れなかったのはあなたに問題があるんじゃないですか?」
善良なアラフォーが、人生で初めて。
犯罪者になった瞬間であった。




