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TITLE : 人生最後の寿司 アラフォー12

ちなみに私もグランディプロマというのがなんであるか、申し込みをするまで知らなかった(笑)

グランディプロマとやらは、料理とお菓子の両方の、上級修了者に与えられるこの学校の資格のことだ。フランス語ができないのと知識がないのでこんなことしか言えないが、この学校くらいで使われている資格名称ではないだろうか。

さて。
一度犯罪者というレッテルを貼られてしまうと、その誤解を解くのは至難の業だ。

実はこのビザレター、担当者が入学の手続きの際にうっかり私の分を忘れていて、直前になって私が問い合わせて、やっと届いたような事務作業の仕方であった。

個人レベルではいい人はいっぱいいるし、どうか批判等と取られないでほしいのだが(口調や文体からも、そういうのが目的のエッセイではないのは理解頂けると思う)事務の方にとって、ビザが取れないのは、申請者に問題があると思い込んでしまったようなのだ。

係官の手紙もファックスし、訴え、新しいビザレターを用意してくれるようにお願いもした。
だが。

「他の国籍の方はこのビザレターでビザが取れてますし、このビザレター以外のビザレターは発行できません」

いや、ビザレター要件は、国籍によって違うんだけど。他の国籍の人が取れても、日本人は一人も取れてないんだけど。

アラフォー女の留学記、留学前にしゅうりょ~う。

もとい。

私は泣きながら、高い国際電話を何度もかけた。
しかも時差があるので、一日中働いた後、翌朝早朝から仕事なのに、夜中の2時まで起きてのやり取りである。

アラフォーも必死だ。
留学できないなんてことになったら会社に「辞めれば?」なんて理由を与えてしまう。

留学できない上、会社も辞めることになったら、人生再起をかけた私の人生なんだったんだろう。

あのみかん狩りの日に食べた寿司が、最後の寿司になるかもしれない。
もう寿司を食べるなんて贅沢はできないかもしれない。

夕飯に狩ってきたみかんを食べながら、必死に事務の方からの電話を待った。

後から連絡してくださると約束くださったのだ。夜中の三時まで待っても連絡がなく、ないお金を振り絞って国際電話をかけた。
留学前から貯金は留学もしていないのに、どんどん減っていく。眠い目をこすりながら、電話で何を言ってるか分からない相手に必死で訴えた。
すると。

「え? ビザレター担当者? 5時の就業時間になったらさっさと帰ったわよ♪」

チーン♪

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