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2010年1月アーカイブ


先日便座が壊れました。転げ落ちそうになりました。
水シャワーがつらくて、なべで(バケツがないので)温かいお湯が出る洗面台から湯を汲み、何度も往復してバスタブにお湯を運んでみました。
一時間近くかかりましたが、数ヵ月ぶりに温かいお湯につかることができました。
このご時世、温かいお湯に入れるなんて、私ってなんて幸せ者なんでしょう...!
数ヶ月に一度でも...!

というわけで、アラフォー続きます。

この家というのが、絨毯真っ黒、カーテン真っ赤、といういやはや何ともエキセントリックなインテリアであった。

しかも、この女。

よくアジアのお土産物屋で、1メートル以上もある木彫りの象やら剥製やらの置物や、ギロチンに首を挟まれている置物や、グロテスクなお面やら...「一体、どういう人間がこういうの、買うんだろうね」と、一度は皆さんも、お友達と話したことがないだろうか。

そう。

そういうお土産物を買う女がここにいまーす。

前回のがめついおばあちゃんの家の方がまだ、ローラアシュレイ風というか、(ちなみにネグリジェも、レースひらひらだった)居心地が悪くはなかった。

完璧なステイ先というのはないと分かっていても、何を優先順位とし、それ以外はどこまで妥協できるかは、本人次第。
だがここまで極端でなくてもいいじゃないか......。

象の置物はさすがに重いのか動いていなかったが、ギロチンに人が首を挟まれている置物は、その日の気分によって、場所を変えていた。

家に帰る度に、ドアを開けるたびに、場所を変えて現れるその置物に、毎日肝が冷える心地がした。

ある意味、私は滅多にできない経験をできるという面での運が、人より強いのかもしれない。
それを喜ぶべきだとは、とても思えないが......。

毎晩、アフリカやアジアっぽいアートに囲まれ、悪夢にうなされる家での生活が、私のNZでの生活であった。

家に帰るとホストマザーは、どこまで演技なんだか分からないが「あなたの手紙は失礼ではなかったわ。ただ、窓は直らないし、修理はお金がかかるしどうしたらいいか、学校の宿泊担当者に相談しただけなんだけど」
と、困惑したように私に言った。

こういう時、日本女性の良さというか、アサーティブに振る舞えない和をもって貴しとなす気概をサラリーマン生活で植えつけられた可哀想な性質もあって、私はまず、「一緒に住んでいる人とどうやって仲良くするか」と考える。

自分の主張をするより、どうしても、家を間借りさせてもらってるほうが、立場的に弱い。日中学校に行くため外出しているのだから、いない間に、物を壊されたり、意地悪されたりするほうが恐ろしい。

力づくで直したという窓は、修理業者を呼ばずとも閉まっていたため、私も「そうですよね。宿泊担当者は意地悪な人で評判だから、ちょっと私を脅かしたのかもね」なんてへらへら笑って(一番悪い日本人の性質)、友好的に振舞ったため、ホストマザーとの窓事件はそれで収まった。

もしかしたら、宿泊担当者と仲違いさせるようにして、私がこれ以上文句を言えないように仕向けたのか、それは分からない。
ただ、恐ろしく悪知恵の働く女だったことは確かだ。

ただ彼女の行動は、ここからエスカレートしていくのである...。

新しい家というのは、割りとNZの家は建てつけがおおざっぱというか、古めかしいというかカントリースタイルというか、広いけれど使い勝手が不親切なところはあった。

初日、私の部屋の窓は真冬なのに閉まらなかった。
さすがにそれは、彼女がいくら迫力があって怖くても、気が弱い日本人女性である私も訴えた。
ホストマザーもタオルを突っ込む等の処置をしてくれたのだが、それでは根本的な解決にはならない。(ほどに開いていた)

大雨が降り、雷が鳴り、うるさいやら風が吹き込むやらで、朝、私は酷い風邪を引いてしまった。

ホストマザーというのは、不動産会社を辞めていた。なのでお金が必要だったらしい。
毎朝、昼近くまで朝寝をし、夜は男友達やらと飲みに出かけてしまうので、コミュニケーションが取れない。

なので、ものすごーく丁寧に、置き手紙を残した。
これはものすごく自信があるのだが、本当に無礼なことがないように、チェックもした。

「窓をなんとか閉められないかしら...やっぱり夜通し開いていると寒いですし、昨日は大雨で雨も吹き込んできましたし、雷の音もうるさくて。もしよろしかったら、閉めていただければ嬉しいです」とかなんとか。

だが学校に行って驚いた。

例の宿泊担当者が鬼のような顔をして。

「由里が200ドルもかかる窓の修理を強要しているとホストマザーがクレームをつけてきた。由里はフレッシュエアーを喜ぶべきだ! なのに、なぜ窓をしめさせようとするのか!」と私を呼び付けて、カフェテリアで怒鳴り付けたのである!

「今日はもう帰って来て欲しくないと言っているから、今日はもう帰るな」そう言ったまま、私が「な、何の誤解!?」と言っても取りつく島もない。

担当者「雷がうるさいだって? 一体あんたいくつよ!」
私「え?」
担当者「いくつ!?」(へへん? と馬鹿にした表情で)
私「は?」
担当者「いくつ!?」(赤ちゃんねー、雷が怖いの? みたいな心底馬鹿にした表情で)
何の話も聞かないまま、嵐のように彼女はその場を立ち去って行った。

カフェテリアにいた人たちはあっけにとられた後、すぐに私の周囲に集まってきてくれた。
嬉しかったのは、皆が、「今の彼女の態度はおかしい。フェアじゃないし、無礼過ぎるし、言っていることも間違っている」と慰めてくれたことだ。
そして「客観的に見ていた私たちが味方よ。校長先生に、私たちが見たことをありのままに言ってあげる。あなただけで行くより、説得力があると思うから」と言って、校長のところについてきてくれたのである!


ちなみに、さすがに寝る場所がなくなるトラブルに遭遇したため、役に立たない留学エージェントだったが、私はそっちにも仕方なく連絡をした。
経験上、そのワカゾウを通すと、余計に迷惑をかけられることになるので、関わり合いたくなかったのだが、宿泊担当者は不親切だし、ホストマザーは帰ってくるなと言っているのなら、今晩泊まるところがない。

慣れない異国で宿なしになるのはきつい。

校長代行が宿泊担当者をなだめたのか、彼女は暫くしてから「窓が直ったから家に帰ってもよい」というメモを、先生を通して私に渡してきた。

とりあえず、今晩寝る場所があるということにほっとした。

そう、みなさん。

家があって、寝る場所があるという、当たり前だと思っていることが、どれほどありがたいことか、身にしみますねえ...。

アラフォー、婚活どころの騒ぎではなく、家なしになるか否かの瀬戸際の人生を、海外で歩む羽目になったのである。


ちなみに、ワカゾウからは「その女性は、身内に不幸があったそうです。なので、おかしくなっていたのかもしれません。そういう感情をあらわにする女性は海外には多くいるものです。グローバルな視野を身に付ける国際人になるために、頑張ってください」

という、役に立たない、どこのマニュアルを写し取ったんだか分からない返事がきた。

いやあの。

私の留学の目的は料理留学であって、グローバルな国際人とかなんとか、20代の大学生さんに送る言葉を向けられても、ほんとーに見当違いなのだが。

まあいい。
とりあえず、雨風がしのげる場所で寝られれば、別に結婚できなくても、老人ホームに入れなくても、お金が本当になくても、いい。

私の人生の優先順位は、グローバルな国際人になることでもなんでもなく、「その日、雨風がしのげる場所で寝られる生活を送ること」

善良なアラフォーが...英国の紳士と結婚、コ●ドン帰りのセレブな由里さん、なんて壮大な夢を抱いていたアラフォーが...!

今や「星空が私の屋根なの」、という生活を送る羽目になったのである。

頑張れ由里さん。

そして、頑張れ会社でパワハラやらにあってるアラフォーの皆様。
屋根のある場所で寝られる人生を送っている皆様、私より幸せですよ~。とほほ...。

相変わらず、外がマイナス11度でも、水シャワーを浴びている由里です。こんにちは。

何度も大家さんに修理を頼みましたが、直してくれません。もう今回の海外生活で、あったかいシャワーを浴びるのは諦めました。

皆さん、幸せですねえ。極貧、極寒の私と比較し、幸せを感じてください...!


さて。つづきである。

今度のホストマザーは30代前半の一人暮らしのキャリア女性。
私より年下でも、マザーはマザーである。
不動産会社に勤務しているとのことで、毎晩帰宅は遅いんじゃないだろうかとか、食事は用意されるのかとか、不安はあった。

ただ、新しい家は学校からはバスで15分。大幅に前の家よりは近い。
新しいホスト先の希望については、学校の宿泊担当者の対応が不親切で、殆どこちらの話を聞く姿勢はなかった。
この担当者もかなり問題がある人で、入学初日に、生徒の殆どが彼女から不親切な対応を受け、「彼女は留学生が嫌いなのよ」という評判が立っているような人だったのだが、近い場所がいいという一点、そこだけは彼女も希望をかなえてくれたようであった。
ちなみに、近い、という以外はすべて...その...酷いレベルだったのだが、宿泊担当者もやることが極端だ。
それについては今から説明しよう。

新しい家に引っ越し、挨拶をしたのだが、この女性、最初からあまり友好的な雰囲気ではなかった。
表面上は作り笑顔をするのだが、目が笑っていなかった。

留学生を受け入れた理由を聞くと、「私はお金が目当てなの。同棲してた彼と別れて部屋も空いてるし、少しでもお金が欲しくってさ」と蓮っ葉に答えた。
...怖かった。

初日からこれは家を変えたいなーと思ったが、一回目の変更は無料なのだが、二回目からは高額な変更料がかかる。数年住むならともかく、あと数週間。無駄なお金はもう使いたくなかった。

ちなみに出された夕飯というのは、ミックスベジタブルを塩でいためただけ。

...。

以上。

別の日にはマカロニをレンジでチンして上にチーズを掛けただけ。

...。

以上。

ブラウンライス(1キロ30円くらいの安いご飯)をボウルに水を入れて、レンジでチンしただけのもの。

...。

以上。

「とりあえず日本人ならご飯食べてりゃいいんでしょ?」という発言。

どれも、かかっている塩の量が半端ではなく、ものすごく辛くて、これは悪意を感じるほどの辛さだった。
お腹はものすごく減っていたが、二口で残す始末。
すると、「なぜ残すの?」と脅迫するような目で見る。

彼女は私と同じものは食べないのだ。
彼女のお母さんという方が後から遊びに来たのだが、別の部屋で別に作ったものを食べているのである。

私の食事の相手は、テレビだけだった。テレビを見ながら、一人ミックスベジタブル塩炒めを食べる日々。隣からはワインを開ける音と、楽しそうな笑い声にバターのいい匂い。

このままでは彼女に塩分過多で殺される...!
と怯えながらも、他に住む場所もなく「おなかがすいてないの...」と、自己主張ができない典型的日本人。

安くもない食費を払っているホームステイだが、コストカット、お金目当てもここまでいけば立派である。

お湯が出なくて、マイナス4度、大雪の日に、水シャワーを浴びてる由里です、こんにちは。

そろそろ留学費用も尽きてきて、毎日一品のご飯でも、2食は食べられる日もあるから。
頑張ります...!

<つづき~>
いけない、このままではおばあちゃんと一緒に、若さを吸い取られ、気力を吸い取られ、老後の隠遁生活に毒されてしまう。
しかも、申し訳ないのだが、その方はご年齢のため耳が遠く、会話が成り立たなかったため、高いお金を払ってのホームステイ、英会話の練習にならないので、しかも学校から遠すぎ、おばあちゃんの生活費に協力したかったのだが、(私も将来同じ目に遭うかもしれないし)学校に言って、ホームステイを変えて頂いた。

これでやっと、少しはマシな生活が送れるかと、心底期待した。
だが。

真の地獄はここから始まるのである...(え? もういいって?)。

例のエージェントでは、学校が変わるごとにホームステイ先は変わらされ、そのたびに、手数料は毎回別々に請求され、法外な手数料をふんだくられたオチがついているのだが、語学学校では84歳のおばあちゃんの家にお世話になった。

まあ、映画のようなシチュエーション。
ミス・マープルみたいな方だったら素敵かも。
なんて相変わらずプラス思考で能天気にその家に向かう私であったが。

私の部屋は部屋ではなく、なんと倉庫だった。倉庫の隅を改造した倉庫。窓は小さく薄暗く、布団は薄く、ヒーターは温かくならなかった。

トイレは二階にあるおばあちゃんの寝室の横で、夜中に起こしても悪いと変な所で遠慮して、いつもトイレに行きたいなー行きたいなーと我慢する日々であった。

悪いことばかり探していると、人生全体が悪くなるとの賢人のお言葉通り、その生活の中でもいい部分を探してみると。
...よかったことは、膀胱炎が大きくなったことだろうか。

このおばあちゃん、湿気が嫌いで、私がシャワーを浴びた後も、髪をがしっと掴んで「まだ湿ってるわ。パサパサになるまで乾かしなさい!」とお命じになる。

部屋にいて勉強しても、5分に一回は呼び出され、キッチンは水を出したら、シンクの中も拭いておけ等、ご注意なさる。

無駄遣いをするつもりもなく、どちらかというと社会人経験のある普通の女性として、お金をセーブする暮らしに協力していたつもりなのだが、することなすこと、監視され注意されては気もまいる。

その方のご姉妹はその方も含め独身ぞろいでいらした。

私もこのまま独身だったらこうして下宿屋を営み、年金にプラスしてつつましい生活をする老婆になるんだろうな...と自分の将来がちらりとかすめた。
だがそれも、ちゃんと持ち家があってこそである。

おばあちゃんと二人暮らしをしているうちに、ずっと一人暮らしを続け口やかましく細かくなった女性の将来が自分に重なり、人生再生の気力どころか、アラフォーはさらにブルーになった。

ちなみに。

このおばあちゃん、驚くほど、がめつかった。

おばあちゃん「一緒に夕飯食べに行きましょう」
私「は、はい」

一緒にご飯を食べに行くと、必ず。

支払いをする際に、トイレに行くのである。
トイレから出てくるのを待つ、というができない状況で。
(例:レジの前で、背後に行列が出来ている段階で......ああ)

トイレから帰ってくると、何事もなかったかのように。

おばあちゃん「じゃ、帰りましょ」

ご馳走様の一言もなく、あっぱれ見事! と喝采である。

その他にも。

おばあちゃん「あなたのために作ったご飯でボウルが壊れたわ...」
私「そ、そうなんですか」
おばあちゃん「新しいボウルが欲しいわねえ」
私「そ、そうですね」
おばあちゃん「そうそう、この時計も、このキッチングッズも、前の留学生のプレゼントだったわ」
私「......」

ここまでプッシュされたら、善良な日本人のアラフォーはボウルを買わずに家に帰れる勇気がありませんでした......。

こんなふうにずぶとく生きられればいいのに、と思いつつ、まだまだアラフォーは80代には敵わない。

いつかこんなおばあちゃんになれる日を夢見て...! 
(いや、もう少し、可愛げのある老婆になろう......)

人生を変えるべく愚痴を言うより行動し、海外に行って何とか道を切り開こうと決心しての留学も、エージェントに小金を食い物にされ、よく聞くホームステイのトラブルなんかにも巻き込まれ、(お金目当てのステイ家庭)雲行き怪しいこの留学。

絶対にインターネットが通じるようお願いしたにもかかわらず、何もかも説明と違う仕事ができないワカゾウ君のせいでインターネットも通じにくく、会社と連絡も取れず、とうとうリストラ決定か、と怯える日々に、エッセイの連載もできず、独身男性と知り合う機会もない、大草原の中にぽつんと建つ一軒の学校に3時間かけて通う日々。

料理留学が包丁一本握れずに、人生再起をかけての留学も、新たな語学学校で、お若い学生さんたちと話題も合わずに婚活どころかおばちゃん扱いされる毎日。

無職無給の現状に、どんどんお金だけが減っていく。

皆さんの中で今の人生に不平不満を抱いている方がいたら、これでもかと訪れる試練に当たって砕けまくっている私をご覧になって、自分がいかに幸せか、噛み締めて頂ければ幸いである。

なんせこのエッセイの趣旨は、留学ガイドでもなければ、他者批判でもない。どれだけ酷い目に遭っても、絶対に再生し、何もできないアラフォーが幸せを掴み、皆さんに勇気と元気を与えること、なのだから、こんなことでめげてはいられない。

でも、そろそろ幸せが訪れるだろうと思うのに、これでもかと試練ばかりが訪れる。

それがアラフォー。何もしなければ壁もない。新しいことを始めようとするから壁が出迎える。

とは言っても、いやはやほんとに。試練はまだまだ続く~。

お正月。おもちも食べられず、お節なんかもちろん買えず、たった一人で寂しさとひもじさに耐えているアラフォー由里です、こんにちは。

でも、ヒーターがあります...! 屋根裏の5畳半の部屋に住んでても、窓の近くのベッドは隙間風が入ってきて寒くても、それでも...! 人生に希望を捨ててはいません。

お金もなくて、人生最大にかつかつの生活(サランラップを半分に切って、けちって使うような生活)であっても、正月、ただひたすら寝て過ぎるのを待つような生活であっても、いつか...! 料理研究家&フラワーアレンジャーとして凱旋する日を夢見て...!

周りはセールなんかに行って、いいものを安く買っている中、洋服なんか一着も買えなくても(留学が始まってからもう一年近く服を買ってません)...!

今日は洗濯機を2回も回してしまいました。なんて贅沢をしてしまったんでしょう。
こんな贅沢ができるなんて幸せです。

では、今日のアラフォーです。

ちなみにそのコーヒーの学校は、何もない大平原のど真中にあった。
最初、エージェントのワカモノからその学校の料理コースに通うよう勧められたが、ここに1年通うのは、通学時間からも、出会いの面からも、保安上の面からもかなり私の人生にとってヤバイ選択になっていたように思う。
料理の授業が外から見られるのだが、私が見たとき、学生さんたちはフレンチフライを揚げていた。
コル●ンで本格的なフランス料理を...! なんて抱いていたアラフォーにとって、フレンチフライが授業内容であることは、かなりのショックであった。
しかも学生さんには10代に見える方が多かった。

料理をしない20代のワカモノにとって、料理学校なんてどれも同じなのだろうが、心底、コーヒーだけにしておいてよかったと痛感した。

唯一、私が運がよかったと感じられた瞬間である。(こんなことで...)

とりあえずなんとか試験に合格し、コーヒーの資格ももらい、次の学校に移ることになった。

(ちなみにさも簡単そうに資格が取れそうなふれこみだったが、毎晩午前1時まで勉強してやっと取れた。クラスの半数近くは落ちた。こういう部分もエージェントは教えてはくれない)

留学エージェントは料理学校の情報があまりなく、料理留学のはずが、エージェントがセッティングした次の学校は、単なる語学学校だった。
語学学校くらいしか、そのエージェントは情報がなかったのだろう。

語学学校。

ええ、何となくわかるだろうが、こういうところに来ているのは18歳~の学生さんである。

私のメインは婚活......。
学校で出会うのは...18歳の......。はあ。

20歳くらいの子はクラスメイトの子とちゃっかり付き合ってもいたが、学校では私がはるかに最年長だった。

確かに。アラフォーにもなって、語学学校に通っているというのはあまり聞かない。
大学院に通い直して、とか、ビジネススクールに通って、というのはよく聞く。
そういうところに行けば、婚活対象の男性にも会えたのかもしれないが、この学校を選んだのは、私自身もパニックを起こしていたし、エージェントは自分の成績を上げたいだけの、完全なるミスチョイスである。

自分の目的をしっかり持って生きようとか、留学しようとか、お叱りの言葉が聞こえてくるかもしれないが、アラフォーで人生行き詰っての留学は、自分探しも含まれている。
何が自分に合っているかも分からない、家族や子供がいるなんていう優先順位も、独身子なしのアラフォーにはない。

流されるままに、騙されるままに、人のいいアラフォーは料理の腕を上げることもできず(ホームステイではキッチンは使わせてもらえなかった)「A B C...」なんて授業を聞く毎日。

語学学校に来ている男性は、バリバリのビジネスマン(婚活対象者)とは程遠い。
とにかく、そこからも出会いを探せる人はいるだろうが、この語学学校で、出会いは一切なかった。

私の人生、何なんだろう...。行き詰った人生を変えようと、行動したにもかかわらず、一番つらい「私は将来どうしよう。このままどうしたらいいんだろう。一人で老婆になって、強い人は大丈夫かもしれないけれど、私はお金もないし老人ホームにも入れないし、耐えられるだろうか。料理修業もできないし、次の人生にかけて奮起しても、料理学校にすら通えない。次の人生につながる勉強も何もできない...」なんてことを悶々と考える日々の始まりである。

しかも連日どしゃぶり、ヒーターなしの外気温5度、年齢アラフォー。
クラッカーとチーズの夕食、シャワーを浴びた後、裸のまま、ホストマザーに命じられるまま、浴室の床と壁を掃除しながら、何でこんなことまで、と思いながら、自炊もできず、栄養状態がいきわたらない頭で、惨めさに涙をこらえるアラフォー。

人によりけりだと思うのだが、アラフォーにはホームステイという、若者向けの滞在形態は向かない気がする。ホストマザーもアラフォーが来て、困っている感じであった。

日本人は主張しないし、人はいいし、我慢するし、仲良くしようと思ってお土産なんかも買ってくるし、いいカモなんだろうなと、改めて思う。

ご家庭も、私がお土産を買ってくるのを、生活のあてにしているところはあった。
安いお土産を買ってくると、ホストマザーは冷たかった。
少し多めにご飯を食べると、ホストマザーは冷たかった。
アラフォーはいつもお腹をすかせ、凍えていた。
滞在中ずっと風邪を引いていて死にそうな目にあっていた。

いや、本当にいい人たちも多かった。
後からいい人たちのこともフォローするので、今は少しこのような感じ方であることを許して欲しい。

一人の元旦に頑張って耐えております、アラフォー由里です、こんにちは。
高かったのですが、レトルトパックのちらし寿司なんかを作ってみました。
先ほど一人で食べ終えました。
正月3が日一人です。食材もありません。さて。

以下、アラフォー25続きます。

せめて、何か形になるものを得なければと、走りやすい道が資格取得だ。
毎日キウイと食パンという食生活をしながら、その学校でもらえるコーヒーの資格でも取らなければ、NZくんだりまで来た意味がまったくなくなってしまう。
(あまり役に立ちそうもないが)

そう思って、授業に向かった。すると。

ちんぷんかんぷんだった......。

来る前に、TOEICの合宿なんかにも参加し、必死で勉強してきたつもりだった。
けれど、ネイティブの方の話す、ネイティブの方用への授業は、さっぱり何を言っているか聞き取れなかった。

毎日7時間じーっと座って講義を聴くのだが、何を言っているかまったく分からない状態というのは本当につらいものがある。

これはもう一人、講座にいた日本人もそうだった。
クラスにいた日本人は誰も英語がまったく聞きとれていなかった。
TOEICは650点くらいのレベルだったらしいが、それでもまったく歯が立たないのが日本の英語教育なのかなあと思ったり。

ただ、なけなしの金をはたいてきたアラフォーは毎晩1時まで勉強する根性が、この時まではまだあった。(夜遅くまで電気をつけていると、消せとホストマザーに叱られるのだが)

クラスメイトの日本人は英語もわからず勉強もせずに脱落していった。日本に合わなくて、とか、日本社会についていけなくて、とりあえずワーキングホリデーでNZにのんびりきました、NZはのんびりした国だから...とかいうドロップアウトしてしまったような人がいっぱいいることに気付いたのはこの時だ。

これはあくまでも私の周囲の人たちが言っていたことだが、その子は司法書士になりたくて、必死で勉強している間の息抜きに来ていたのだが、「私の周囲の人って、もう日本の速度についていけない、って若いのに男性の場合は人生諦めちゃった人しかいないんですよ! 女性は他の国は物価が高いからとか目的があるのに」と言っていた。

実際は他の国から遠いNZは、輸入送料コストがかかるのか、物価がかなり高い。オーストラリアのほうがずっと安い。
買い物のメリットはまったくないので、買い物をする楽しみもない。

いや、人はいい人が多かった。親切な人が多かった。
そうフォローさせてほしい。

ただ、私の留学の目的は婚活ということを皆さん、忘れないでほしい。

結婚相手の男性を探しに来たのに、人生からも社会からもドロップアウトしたようなクラスメイト、コーヒー一杯入れるのに30分以上かかって、クラスメイトたちから「実習であの日本人とは組みたくない」と言われてしまうような男性と、どうやって婚活できようか。(選び過ぎ?)

ちなみに、他の国籍の男性たちは結婚していた。

NZの中でも、少しでも野心家の人たちはどんどんオーストラリアやロンドンに渡っていくため、過疎化が激しく、永住ビザも1か月で取れるなんてこともこの時聞かされたのだが、いや、いい部分はいっぱいあるのだが、留学エージェントに騙された不本意な留学という気持ちが根底にあるせいで、どうしても悪い部分ばかり目についてしまっていたのは、この時の私の精神状態からも、どうか皆さん許して欲しい。

ちなみに、エージェントのワカモノからは、「留学料金より高い金額を間違って請求したから、返金する」という連絡があった。さらにその仕事ぶりにミスがあったかと踏んだり蹴ったりな人災もあったことをつけ加えておく。(早く返金して欲しいと言ったのに、2週間くらいしてから、「ところで、返金ってもうしていいんですかね?」という連絡があった。なぜこんなに日本語が通じないんだろう...。それから返金があったのはさらに数週間後。なかなか返金せずプールして、運用してたんじゃなかろうかとは、友人談)

皆様あけましておめでとうございます。
とはいえ、時差があるので現在私はアパートで、たった一人カウントダウンしています。
テレビも英語オンリーなのでよく分からないので消しました。
シャワーを浴びようと思いましたが、ぬる冷たくてここひと月ほど、満足にシャワーも浴びていません。(浴びたら寒くて凍えるから)
ただ汚れを急いで落とすだけのシャワータイムです。もちろんぬる冷たいので、お湯をためてお風呂に入ることもできません。
家はしんと静まり返っています。
お金もないので作り置きの冷凍カレーを、先ほど豪華な年越し夕飯として食べました。
年越し蕎麦やおモチは高いので、買うのを諦めました。
TOEICのCDなんかも聞いて勉強しましたがちんぷんかんぷんです。
やることもないので、大みそかから新年まで、このエッセイをアップして年越しです。
どうです? 惨めでしょう。

でも...! 雨風をしのげる場所で、眠る場所がある。
これはなんて幸せなことなんでしょう...!

いかがでしょうか。少しは進歩しましたでしょうか。

海外でたった一人の年越しは、寂しいなんてもんじゃありませんね。
でもこの時期、みんなこうやって必死で耐えて頑張ってるのでしょう。

皆様、日本語が通じる場所で、テレビなんかも見られて、年越しそばなんかもインスタントでも(緑のた○きでも)食べられれば、たった一人で過ごしていても私よりずっと幸せですよ!
元気出して!

ここまで追い込まれると、老後、誰かとグループホームに入れないかなーとか、人の気配がある生活にあこがれるなーとか、夢を見るようになります。その夢が今の私を支えています。(その前に、ここから抜け出して婚活なんかも成功させて、皆様の希望の星になれるよう頑張ります~)

現在ほんとに人生がけっぷち。このどん底生活から這い上がれますように...!
来年こそ、いいことがありますように...!

長くなりましたが、アップ件数とタイトルを合わせたいので、エッセイもアップします。

つづき。
インターネットが殆ど使えないとなると、学校も探せない、情報が得られない、会社と連絡も取れない、レポートも出せない、このエッセイも書けない。ないない尽くし、ない尽くし~になってしまう。

コーヒーの学校になってしまったものの、自力で料理学校なんかも探そうと思ったが、ネット接続ができないと、自力ではどうにもならない。

NZの留学の条件が、一応会社と連絡が取れるように、そして、エッセイストとしての仕事もあるから、インターネット接続が条件だったのに、これはどうしたことかとエージェントに連絡を取った。
すると。

「インターネットができるかできないかというオプションは、必須ではありませんので~」

と言い訳をされた。正直、これは詐欺だ。騙された~と感じた。

いやあの、インターネットができる場所、というのが留学する条件としてしつこいくらい上げていたのだが。あまり留学先について調べてないらしい。

インターネットができなければ、ホームステイにはしなかったし、NZに留学もしなかった。エッセイストとしての人生再起もかかっているんだし。
だが既にこちらに来てしまった以上、エージェントはしたい放題である。
とにかく、クレームなんか聞いてはくれない。
学校がなかったと言っても、お金をもらって生徒をさっさと送りこんでしまった以上、その後のことはもうどうでもいい業者というのも存在するのは悲しいが事実だ。

困ったことがあると、すぐに現地スタッフに連絡を取っている人たちを、心底うらやましいと思いながら、私は新しい住所の遠すぎる学校に通った。
乗り継ぎもあまりうまくいかず、バス停で1時間以上も待ったり、乗り継ぎがないせいで、4時間前に学校に行くような生活に、私はなんでこんな苦行を強いられているのかと、心底仕事ができないワカゾウクンに当たった運のなさを嘆いた。

スタッフを代えろと言ってもよかったが、こういうところの若者の保身と頑固さは見事なもので、逆ギレされると善良なアラフォーは委縮してしまう。
英語もできず気が弱くプチ鬱になっているアラフォーは、何の抵抗もできなかった。

ワカゾウ君にとっては、小金を持っているアラフォーは、いいカモ以外の何物でもない。これは以前、老後に備えてマンションが欲しいと買えもしないものを買いたいと錯覚を起こした時に、不動産の営業マンに会った時にも感じたことだが、営業成績、ノルマ、等が彼らにとっては大切で、顧客の、特におばちゃんの人生など、あまり考えていない野心家の若者が多かったような気がする。(私が運が悪かっただけかも?)

オセアニア担当だと言っていたから、自分の担当の地区に、一人でも留学生を送り込んで成績を上げたかったに違いない。

留学詐欺にあたり、人生を食い物にされ、台無しにされた~と嘆いても、とにかく生きていかなければならない。

バスの本数があまりなくて、アップタウンの激しい山道を毎日1時間半、街灯も人通りもない中、レイプ事件が多発しているという地区を、私は歩いて一人、バスに乗り継いで学校に通った。






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