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TITLE : 地獄のツアー アラフォー35


たった一人のバレンタイーン♪
家でじっとその日が終わるのを待っているアラフォー由里です、こんにちは。


ま、基本的に、私がだまされた留学エージェントもそうだが、お金を払う前はいいことをいっぱい書くもんである。

このツアー料金、安くはなかった。それどころか、結構高かった。

朝、迎えに来たバスを見てびっくりした。
椅子は壊れ、中の綿は飛び出し、すすけていて、窓も閉まらない。

いやはや超オンボロの昭和30年から使ってるんじゃないかというバスがやってきた。

NZの名誉のために言うが、他の車を見ても、ここまでオンボロのバスが公道を走っているのを見たことがなかった。

とりあえず乗り込んだ。

何度も言うが、暖房はなかった。片道約3時間の道のり、コートを着たまま、またも寒い思いをしながらの旅が始まった。

約3時間、どこを見ても同じに見えるのどかな景色がずっと続いた。

夜、泊まる場所に到着した。

バックパッカー専用の、超格安宿であった。

学生時代、ユースホステルを利用したことはある。
汚くて窓も閉まらなくて、汗臭いにおいもしみついているようなベッドに、大部屋でステレオを持ち込んでうるさくしている部屋なんかもあって眠れない...そんな経験をしたこともある。

その時「いつかお給料をいっぱいもらえるようになったら、こんな生活から抜け出してやる~! いつか綺麗なホテルに泊まれるようになってやる~!」と。

ハタチそこそこの私は誓ったものである。

だが。

アラフォーになって、再びバックパッカーに逆戻りする羽目になるとは思わなんだ...。

その夜、隣の部屋はステレオをガンガン慣らし、ビールを数十本空けて、夜通し騒いでいた。鍵も壊れていたのか、夜中の3時に男の人が部屋に入ってきて、とても怖い思いをした。(大部屋だったため、クラスメイトたちみんなと「きゃあ!」と騒いだら「間違えました」と言って去って行った)

眠れないまま朝になった。

ツアーに書いてあった「動物との触れ合い」やらは、書いてあったが実際にはその場所に行きもしなかった。

「色々観光が含まれています」とのことだったが、どこに行くにも「追加料金」だらけで、入場料もすべて別に払わされてしまった。

「朝食つき」とのことだったが、朝、バックパッカー宿にあったのは、「食パン」だけであった。ジャムはあったので、仕方なく、食パンにジャムだけをつけて食べた。

基本的に外国は朝食にシリアルだけ、とかなんだが、日本人は甘やかされてるなあと思いつつも、アラフォーになると、そういう食生活をしていると、体にガタがくるのだ...。

まあいい。ツアー料金が安ければ不満も出ないのだろうが、お高いからこそ不平も出よう。(これは人間の心理ですね)

温泉付き、というのにとても期待していたのだが。

ツアーガイド「この公共トイレで水着に着替えてください。温泉はここから徒歩20分くらいのところに自然にお湯が湧き出る川がありますから、そこに行って浸かってください。じゃ!」

外は5度である。暖房のない公共トイレ(吹きっさらしの公園のトイレを想像してほしい)で着替えて、水着で歩いて川まで行くのはちょっときつい。

誰も温泉に入ろうとはしなかった......。

だがガイドは私たちを置いていってしまったため、3時間も外で暇を潰すのもただ寒いだけだったので、温泉までダウンジャケットを着て歩いて行った。

足首くらいまでの浅い川の一部分が温泉になっていた。

寒かったから足だけ浸かった。そのうち、足湯をしていると体が温まり...。

もう外の目なんて気にせず、その場で水着に着替えて入った。

もちろん、その後、着替えて同じ道を、湯ざめしながら歩いて帰らなければならなかったのだが。

ツアーガイド「みんな、スカイダイビングしようぜ! このオプショナルツアーに参加しない人は、何もしないで2時間バスで待っててくれよ」

寒いバスで待っているのもつらく、ガイドにのせられるように、スカイダイビングを申し込むアラフォーがいた。

とにかく、一つでも何かいい思い出を作ろうと必死だった。

もしイギリスに行っていればこんな怖い思いをしなくてすんだのにーと思いつつ、NZに行ってしまったせいで、スカイダイビングやら、バンジージャンプやらをやる羽目になったアラフォー。

記念DVDには「怖いよ~キャンセルさせてよ~!」
係員「おれっちの仕事はそういうお客さんを突き落とすことなのさ。べいべー(この言い回しがアラフォーだろうか)」

泣き叫ぶアラフォーと、にっこり笑ってキャンセルに応じず、ジャンプさせる係員の姿が...。

ある意味、一生思い出に残る、度胸体験ができたのかもしれません。

もう一度したいとは思わないが。

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