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TITLE : アラフォー37

あクイーンズタウンに行っている間、荷物はクラスメイトの家に置かせてもらっていた。

クラスメイトもホームステイだったが、この家。

リビングは白く、キッチンも綺麗で、花も飾っていて、インテリアもイギリス調で...とインテリア雑誌から抜け出たように綺麗な家であった。

荷物をなぜ置かせてもらえたかというと、クラスメイトのホストマザーは恋人とオーストラリアにバカンスに行っていて、その間、クラスメイト一人だけになってしまうため、割と自由がきいたからである。(クラスメイトは5カ月ステイだったため、2週間くらいの不在はホストマザーもクラスメイトも納得ずくである)しかも。

その子のホストマザー「さびしいでしょう? 私がいない間、お友達呼びなさい。お友達の分もご飯つくっておいてあげる」

クラスメイト「ご飯食べる? タイカレー? ハンバーグ? チキンの煮込み? 好きなの選んで」

特大冷凍庫には、付け合わせまできちんと凝った、山ほどの冷凍の手作りご飯が...!

クラスメイト「ホストマムがね、出かける前に何日か掛けて、一日3食、2週間分のご飯を全部手作りしてタッパにお弁当形式に詰めてくれて、冷凍庫に入れてってくれたのよ。私はチンするだけでいいの。お友達がくるかもって余分もね」

お食事はとても美味しかった。

私「ゾウの置物もないし、ギロチンもないし、カーペットも真っ黒じゃないし、カーテンは真っ赤じゃないし、お風呂壊れてないし、毛むくじゃらじゃないし、窓壊れてないし、ちゃんと閉まるし、あったかいし、綺麗だし、ご飯おいしいし、なんてすばらしいの!」

クラスメイト「......これが普通なんだよ......」

思い切り同情されたのだが、NZの普通の家庭を誤解しきっていた私の記憶は、これで少し修正された。

クイーンズタウンではもちろん、バックパッカーの宿に泊まった。

私は既に。

「安上がりだし、これで十分。危険なことがあったらその時はその時」という気持ちに、こちらも修正されていた。(責任感から申し上げるが、おススメはしない)

8人部屋で、何人かは夜中の3時とか4時とかに帰ってきて、明かりはこうこうと点けるは、私のボディローションはなくなっていたりもしてたのだが、それでも、もうバックパッカーの宿に私は慣れてしまった。

他の子たちは私より20は年下で、この年で泊まっている人はあまり見かけなかったのだが、それでもよかった。

20年働いてきたご褒美、エステで癒され、ホテルに泊まって...なんて夢を描いていた善良なアラフォーのもらったご褒美は、バックパッカーの宿への宿泊であった。

(まあこの時までは留学も始めたばかりだったこともあり、貧乏でも旅行に行く余裕があったと言えないこともない)

ある意味、今後の人生を乗り切るには、貧乏な生活に慣れるという予行演習は、日本人の誰にも必要な経験になるのかもしれない......。

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