彼女は日がな一日家の中にいて、
漫画を読んだり、昼間から長風呂をしたり、 映画を見たりして(パトリス・ルコントがお気に入りのようだった)
僕の帰りを待っている。
「たーくんはさ、おたくってやつなの?本いっぱいだね」
「寝るとこないんだよ、ね、お願い、朝まで置いて、今日だけ。」 と言ってうちに転がり込んできた彼女は、
次の日も、その次の日も帰る気配がなく、 こうして、ぼくらのちいさな日々が始まったのだった。
小田急線の走るこの街で。