女性の着物の模様を描く場合は、時代背景や季節、身分などの違和感が
ないようにします。
今回の着物の柄にある「梅」ですが、梅は歳寒三友のひとつであり、新春を表す題材
として時代を問わず人気がある模様です。
江戸時代には吉祥模様として流行になりましたが、古くは平安時代に菅原道真の故事に
より広まったと言われています。
ちなみに梅模様といえば、光琳梅という着物の柄もあります。
それを、光琳模様というのですが、江戸時代中期前半、町人女性の間で流行しました。
光琳模様とは、尾形光琳の画風を小袖意匠にうつしたものですが、
梅の花や蕾・枝を一筆描き的な筆致で簡略に表したもので、光琳梅と名づけられた模様が
風流雛形大成に登場しています。
この時期にふさわしいシチュエーションとして武家の娘さんを描いてみましたが、
お正月用のお酒をこっそりいただいているような画になってしまいました。
【参考引用文献】
(株)ニューオータニ2009肉筆浮世絵と江戸のファッション、ニューオータニ美術館
並木誠士2006日本の伝統文様、東京美術
