江戸時代の女性には、奥ゆかしく恥じらうばかりといったイメージがありますが、
実際は開放的な女性の傾向が目立ったそうです。
湯上りの女性が肌を露わにしたまま爪を切っている様子を描いた鈴木春信の
「爪を切る女」などは、元禄から江戸後半の頃のそれをよく象徴しています。
遊女からはじまった腰巻(※1)のチラリズムが、一般女性の間にも広がった時期
なのですが、その流行は、その後さらにエスカレートしていくのです。
脛すねを見せるようになった後、つぎは股をいかに魅力的にみせるかということで
腿にまで白粉を塗って肌化粧をするようになったというのですから。
この股を見せるためにわざとつまずいて転んで見せるといった風潮もあった
と言いますから、当時の女性のお茶目な部分が垣間見れたような気がします。
※1.腰巻...腰から下の部分を包む肌着である。、人の目にふれさせる性質のものではない。
【参考文献】
日本おんな噺・1976・樋口清之・文化放送


